有機EL は、中国語で「有機発光ディスプレイ技術」を意味する有機発光ダイオードの略称です。有機発光層を2つの電極で挟むというアイデアです。有機材料内で正と負の電子が出会うと、発光します。有機EL インジウムスズ酸化物(ITO)ガラスの上に数十ナノメートルの厚さの有機発光材料の層を発光層として作ります。発光層の上には仕事関数の低い金属電極の層があり、サンドイッチのような構造を形成します。
ハイテクOLEDディスプレイ
基板(透明プラスチック、ガラス、箔) - 基板は OLED 全体を支えるために使用されます。
陽極(透明) - 陽極は、電流がデバイスを流れる際に電子を除去します(電子の「正孔」を増加させます)。
正孔輸送層 - この層は、陽極から「正孔」を輸送する有機材料分子で構成されています。
発光層 – この層は、発光プロセスが発生する有機材料分子(導電層とは対照的)で構成されています。
電子輸送層 - この層は、カソードから電子を輸送する有機材料分子で構成されています。
カソード(OLED の種類に応じて透明または不透明) - 電流がデバイスを流れると、カソードは回路に電子を注入します。
OLED の発光プロセスには、通常、次の 5 つの基本的な段階があります。
① キャリア注入:外部電界の作用により、陰極と陽極からそれぞれ電子と正孔が電極に挟まれた有機機能層に注入されます。
② キャリア輸送:注入された電子と正孔はそれぞれ電子輸送層と正孔輸送層から発光層へ移動します。
③ キャリアの再結合:電子と正孔が発光層に注入された後、クーロン力の作用により、電子と正孔が結合して電子正孔対、つまり励起子を形成します。
④励起子移動:電子と正孔の輸送の不均衡により、主な励起子形成領域が通常、発光層全体を覆わないので、濃度勾配により拡散移動が発生します。
⑤励起子放射が光子を縮退させる:光子を放出し、エネルギーを放出する励起子放射遷移。
投稿日時: 2022年8月11日